チーム方針/愉しむ・アスリート アントラージュ


 選手が大きく成長する為に短期的な成長よりも、アスリート人生を俯瞰した長期的成長を。スポーツ人生を通じて人間力の成長を目指します。

スポーツの真髄を「愉しむ」 — 長期的成長を見据えた土台作り



積み木を高く積み上げる際、スピードばかりを優先して土台を疎かにすれば、その塔はいずれ限界を迎え、脆くも崩れ去ってしまいます。「短期的成長」を追い求める指導もこれと同様です。土台のない成長は、後の伸び悩み(スキル停滞や心身の故障)を招くだけでなく、最悪の場合は競技そのものから離れる原因にもなりかねません。

 

アスリートが息長く活動し、より高く羽ばたくためには、成長過程に応じた「長期的成長(LTAD)(※)」に基づいた育成が不可欠です。強固な土台の上にこそ、確かな成長が積み上がるのです。

 

特に心身の成長が著しいキッズ・ジュニア期は、身体能力やスキル以前に、誕生月の違いによる「相対年齢効果(※)」が競技成績に色濃く反映されます。私たちは目先の結果に一喜一憂するのではなく、将来を見据えた「今、取り組むべき本質」を優先すべきだと考えます。

 

また「短期的成長」を急ぐあまり、根性論に頼った押し付けの練習になれば、自ら考えない「指示待ち」の選手を生んでしまいます。結果のみに価値を置く柔弱なメンタルは、成績の良し悪しで競技の好き嫌いを判断してしまい、早期のドロップアウト(燃え尽き)を招くリスクを孕んでいます。

 

スポーツ活動の本質は「挑戦する楽しみ」にあります。結果だけでなく、そのプロセスを自分自身で評価できること。常に自らの成長や挑戦を「愉しみ」、そこに価値を見出せる力こそが、真の強さです。選手が自主性を持って「愉しむ」ことこそが、豊かな競技人生と、その先にある大きな飛躍へとつながると確信しています。

 

長期的成長(LTAD)資料 日本陸上連盟 陸上競技研究紀要

相対年齢効果 : 同じ学年における誕生日(実年齢)の相違が、学業やスポーツの成績などに与える影響

 

 

アスリート・アントラージュとともに歩む

 

選手が競技を継続し、最大限の能力を発揮するためには、周囲の多角的なサポートが必要不可欠です。

 

そこで重要となるのが「アスリート・アントラージュ(※)」の存在です。指導者、家族、トレーナーらが選手に寄り添い、共に歩むことで、選手は「何のために、誰のために戦うのか」というスポーツ活動の本質を見失うことなく、安心して競技に打ち込むことができます。

 

なかでも、選手に最も大きな影響を与えるアントラージュは、日々の生活を共にするご家族(保護者)です。一番の理解者であるご家族が、適切なサポート方法を学び、実践すること。それは、選手の想いを深く共有し、喜びや感動を分かち合うという、アントラージュとしての真の意義に繋がります。

 

アントラージュと選手が強固な信頼関係を築くことは、単なる技術向上に留まらず、選手のパフォーマンスを最大化させ、息の長い競技人生を支える揺るぎない基盤となると確信しています。

 

アントラージュ:指導者や家族などの「選手の支援者・関係者」